応援団に対して皆さまはどのようなイメージを持っていますか?
硬派な男子が学ランを着て甲子園のアルプススタンドでのパフォーマンス
とにかく怖い!男の世界
そんなイメージがあるのではないでしょうか?
しかし近年では応援団で活躍する女子学生が増えていたり、女子だけの応援団なんていうものものもできています。
このブログではBack to the schoolで紹介された岐阜商業高校の女子のみの応援団について調べてまとめました。
青春を応援に捧げる彼女たちは一体なぜ?応援団になり、どのような学校生活を送っているのでしょうか。
女子応援団ができたきっかけ
女子応援団ができたきっかけは、2005年に三年生が引退した後を引き継ぐ部員がいなくなったところからだったそうです。
最盛期は40人もいた応援部で、県内でも有名な応援部だったそうなのです。そんな伝統が壊れる、応援団がない県岐阜商はどうなんですか、と、顧問の先生は思い
「男子でも女子でも、応援がやりたい生徒は集まれ」
っと声をかけたそうです。
熱い!やっぱり応援は日本の学生文化の代表ですもんね!
学校の会議では「校歌を歌うのには、応援部がなくても、吹奏楽部があれば大丈夫」という意見もあったそうですが、顧問の渡辺先生は「県立岐阜商業高校という学校は、やっぱり元気の中心に応援部がいて、学校の規律の中心に応援部がいる。きりっとした集団がいて、学校の規律が保たれる」と、真っ向から反論。周囲を説得したそうです。
男女でスタート
その年の4月の第2週から部員の募集を開始したら、男女8人が集まったそうです。
3年生の女子2人は当初、スカートを膝上まで上げ、茶髪に化粧をしていたとのことですが、入部を決めると、黒髪を後ろで束ねた姿にがらりと変わったそうです。
そのことがきっかけで、応援団は「学校の1つの物差しになった。(生徒指導は)そこから一切注意しなくなりました」。応援部につられるようにして、学校の風紀が自然と整っていったということです。
風当たりも強かった
女子だけになったのは2007年の秋からだったそうです。
2008年は2年生8人に1年生6人。3年生がいないこともあり、風当たりも強く、「お前らの指揮で校歌歌えるか!」と心ない声が飛んできたそうです。
一体誰が言ったんでしょうね?
確かに硬派な男子の世界に女子が入るのはいつの時代も厳しいものです。
当時女子部員は泣きながら頑張っていたそうです。ある時、「私たち、もうやめたい」
っと学ランを持ってきたこともあったそうですが、先生は「やめるのは簡単だけど、ここまで頑張ってきたし、一生懸命やらずにやめることだけは避けよう」との説得をして、なんとか続けていったそうです。
そりゃあ一生懸命やってるのにそんなこと言われたら泣いちゃいますよ。
でもやめなかったから今も全国的に有名な応援団があるんですもんね!よかった!
努力が報われた時
その約1年後の2009年の夏の甲子園でした。
野球部は3年ぶりの甲子園出場を果たすと
PL学園
帝京などの名門を破り!
優勝こそできませんでしたが、4強入りを果たしました。
準決勝で日本文理に1-2で敗れた後、甲子園の入り口で応援部は野球部に、「日本一の応援ありがとう」と言われて
やっと認めてもらえた!って思ったそうです。
女子ならではの強み
実は女子のちょっと含めの声は、男子の声よりも、野球のスタンドの端から端まで声が通りやすいそうです。
なのでほかの応援団よりも声が響くため、応援されている側もすごい力になったのは間違いないですね
厳しい練習はどんなもの?
さて、そんな応援団なのですが、どんな練習をしているのでしょうか。
まず、
試合では真夏の炎天下で2時間近く学ランを着て応援するので基礎体力をつけなければならないので
腕立て、腹筋、背筋、ランニングなどの基礎体力作りをミッチリやります。
さらに声を応援団の命は声なので
かなり低めの声をださなければいけないので、声出しの練習はかかせない。
•低く大きな声を13秒途切れることなく出し続ける練習
出来るようになるまでには半年以上かかるそうです。
そして、応援団のあのキレッキレのふり
学校の応援のフリ、スタンドを盛り上げるフリ、チャンスの時のフリなどがあります。
男子と比べて一つ一つの動きのキレや力強さは負けてしまうが、その代わり統一感や揃えるところは意識して出来るようにしているそうです。
動きのキレ・歩幅・腕の高さ・目線などそろうまで何度も繰り返すとのこと
代々受け継がれている鉄の掟
- 学ランを着たら笑ってはいけない!
- チャラついた姿は厳禁!
- 硬派である。
- 話を聞くときは必ず両手を後ろで組む
- 常に小走り
- SNSで応援部とは名乗らない
恋愛禁止との情報はないですが、これだけ硬派なら多分恋愛も禁止なのではないでしょうかね?
また岐阜商業が甲子園に出て、彼女たちの応援が見られることを願います!