剣道八段
剣道をやったことがない人でも聞いたらなんとくすごいな!っというのはわかると思います。
とにかくすごい剣道の達人で、優れた武道家であるんだろうな・・
っということは想像がつくと思います。
剣道八段とは・・
剣道の最高段位であり、剣道の師範として認められた存在となります。
さてNHKのドキュメンタリーで剣道八段に挑む女性剣士の「根本道世さん」方が特集されていましたが、
そこには厳しい審査基準の上に、女性であるが故に、阻まれる剣道界の保守の壁について特集されていました。
なぜ女性剣士は八段になれないのか?
その理由について探ってみました。
そもそも剣道八段とは
武道には段位と言うものがあるのは大抵の日本人なら知っていることだと思います。
柔道ならば初段で黒帯がもらえます。
剣道には黒帯というものはありませんが、
級・段位制というものがあり、
10級~1級(低いほど高い)
初段~八段(高いほど高い)
(昔は十段まであったが、今は廃止されている。)
そこに六段以上は錬士・教士・範士の称号を得るための試験もあります。
範士八段が最高位とされており、
八段の合格率は1%にも満たないと言われています。
10回、20回受験しても受からない人も大勢います。
なので剣道八段の先生方は、剣道の世界では神のごとく尊敬されています。
八段取ったらほんと神です!
一方女性でも強い先生方はたくさんいますが・・
戦前からある剣道連盟の歴史を見ても、女性の合格者は一人もいません。
保守的で男性中心といわれる剣道界
剣道は男女問わずできる武道、スポーツであり、
男女混合で試合もできる珍しい武道です。
しかしながらやはりそこは男が優先される世界で、
剣道の先生の八割は男性です。
女性の先生も段々増えてきてはいますが、全日本剣道連盟をはじめ、各都道府県の剣道連盟の上に立っているのほとんどが男性です。
剣道はそもそもが男性の競技として始まったので、致し方ないところもありますが、
男性の先生方の中には、
「女性(特に母親)への剣道普及は、剣道人口を増やすために絶対必要だが、女性に剣道は極められない。」
と考えている先生も多くいるのは事実です。
うーん、剣道を20年やっている筆者からすると、なんともいただけない言葉です。
それは女性の武道として発達した薙刀は
「男性には極められない。」っと言ってるようなものじゃないでしょうかね・・(*´Д`)
確かに剣道の動作は男性的で、着付けも男性向けではあるんですがね・・
(剣道の袴は下っ腹で締め、薙刀はへそよりも上の方でしめるのが一般的。)
薙刀はより美しさを重視し、
剣道は力強さを重視するところはあります。
しかし昔「マラソンという過酷な競技は女性には無理。」
っと言って、女性を排除していた歴史もあることを考えると
「女性に八段は無理!」
っていうのは結局男性の願いじゃないの?って思わなくもない・・。」