先生は無条件でえらい!教師は聖職!
だなんて日本で言われたのはそのまた昔の話ですね。
ベトナムでは先生(Giao vien)というのは今でも一段高い人として、尊敬するべき人として捉えられています。
このブログではベトナムにおける先生の地位についてまとめてみました。
えらい存在。でも給料は低い
ベトナムでは先生と呼ばれる人は基本的に尊敬の対象になります。
最近は少し変わってきたところもあるようですが、
先生は基本的に上の人
特に年配の先生はことさら尊敬の対象として捉えられています。
毎年11月20日は先生の日と呼ばれ
学生たちは日頃お世話になっている先生に尊崇の念と感謝の念を表すために、
花やプレゼントを贈ります。
(蛇姫も日本語教師をしていた時は毎年先生の日には机に置ききれないほどのプレゼントを頂きました。)

先生の日には花や手紙をもらう
この日は学校もお祝いムードで、学校から先生に特別なボーナスが出たり、食事が出たりします。
しかし、日頃の給料はかなり安いです。
ベトナムでは教師や警察官、軍隊、政府の役人などの公務員の給料はかなり安いです。(実はベトナムでは医者も公務員なので、給料が安いんですね・・。)
やはりそこは共産党が政権を握っているからでしょうか?経済は完全に資本主義なのですが、政権は共産党なので、建前上、公務員は清貧で人民のために尽くす存在であるということです。
でも実際は公務員のお給料では食べていけないので、先生は副業をしている人がほとんどです。
そして警察官は・・はい、バイク違反を捕まえてお金を払わせて懐に入れてるわけです。
副業OKなベトナムの先生
ベトナムでは先生は副業してOKとされています。
(大学の教授と言われる人ですら、月5万程度しかもらっていないと思われます。)
なので学校の先生は私塾を開いて、その月謝でかなり稼いでいる人もいます。
学校の先生の中にはその私塾に来たら事前にテスト問題を教えてあげる,学校の成績も優遇してあげるなどの措置をとる人も多いです。
これは完全野放し状態です。
ベトナムの大学入試には推薦や、スポーツ枠というものがないので、テストの成績がすべてなので、大学進学を目指す学生たちは良い成績をとるために必死ですし、
親たちも先生の日には先生にお金を送ることもかなり多いそうです。
先生の日という先生を尊ぶ日があるのは、素晴らしいとこだと思いますが・・。それはちょっとどうかなあ?って思います。