現在日本にいる外国人労働者の数は約1,300,00人と言われています。
国別でみると
平成29年度 厚生労働省の調査
・中国372,263人(全体の29.1%)
・ベトナム240,259人
・フィリピン146,798人
・ブラジル117,299人
・ネパール69,111人
出典:https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11655000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu-Gaikokujinkoyoutaisakuka/1496p75g.pd
日本の国策として外国人労働者の受け入れを始めていますが、むやみに外国人を受け入れること、不足した労働力を補うためだけに、使い勝手の良い道具のように外国人の方を労働力として使うのはいかがなものかと思い、皆さんの意見を聞きたいと思っています。
安い労働力として使われる技能実習生
みなさんは「技能実習生」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?名目は「日本の進んだ技術を学ぶために働きながら勉強できるシステム」ですが、実際は企業がコストを抑えるための安い労働力として外国人の方を(特に東南アジア)働かせるためのシステムに過ぎないのが現状だと思います。(もちろんきちんとした企業もありますけど。)
その多くは時給換算すると400~500円程度で、長時間労働、休みもほとんどない状態で働かされていたりすることもあります。
ベトナムからも毎年25万人(平成29年240,259人、厚生労働省のまとめ)という若者が家族のために日本に働きに来ていますが、その多くは田舎の子で、世間をよく知らず、ブローカーの甘い言葉を信じて日本にやってきます。
「日本で3年働けば家族に家が買えるよ。」
「日本ではベトナムよりお給料がいいよ。」
確かにベトナムよりお給料はいいですが、ベトナムより生活費が高く、お金がかかることなどの都合の悪いことは知らされずに来ます。
日本に来て現実を知る 絶望する
希望に胸を膨らませて来た日本・・しかし現実は安い給料で、生活費にお金はほとんど消えていく、休みもなく、毎日長時間働かされて、日本語もあまりわからない・・。
*技能実習生になるためには、母国で320時間の日本語講習を受けていることが一応条件ですが、あまり話せないまま来る方も多くいます。
生活が苦しい・・どうしよう。
生活苦しさゆえに犯罪に手を染める
毎日奴隷のように長時間働かされるのに、大したお給料はもらえないし、周りに助けてくれる人はいない、頼れるのは一緒に来た実習生の仲間だけ・・ならば、
*集団で逃げる
*集団で物を盗む
っという方向に走らざるを得ないようなことが出てきます。
みなさんだって毎日長時間働かされて、生活ぎりぎりの安い給料で、言葉もわからず、自由がなく、奴隷のように扱われたら逃げたくなりますよね?雇い主を恨みませんか?私は「技能実習生、集団失踪。」とか「技能実習生、工場に入り込んで盗む。」などのニュースを聞くたびに、胸が痛くなります。犯罪は悪いですが、彼らを奴隷のように扱う企業がなぜ罰せられないのか?そっちの方が犯罪ではないかと思ってしまいます。
まとめ
外国人労働者を受け入れない方がいいと言っているのではありません。しかし彼らを雇うのであれば、労働に見合った給料を保証し、外国で安心して暮らせるようにサポートしてあげるのが企業の務めではないでしょうか?安い労働力としてしか考えていない企業には絶対させない制度を国も作るべきだと思います。
「日本に来る前は日本が好きだった、でも技能実習生になって日本に来たら日本が大嫌いになった。」
悲しいことだと思います。外国人労働者の方を安く使える道具とてしか見ていない状態が長く続けば、長い目で見たときに日本が嫌いな外国の方を増やし、日本を悪い国にしてしまうと思います。国も、企業も、私たちもこの制度を見直さなければならないと心から思います。