世界には厳しい寮生活を送らなければ卒業できない学校や組織がたくさんあります。そこに志願して入る人もいれば、家の事情から入らなければならない人もいますし、徴兵制のある国では、自分の意志に関わらず、厳しい生活を一定の期間耐えなければならないこともあります。
ソノサキ~知りたい見たい大追跡~という番組でオートレースの厳しい寮生活が取り上げられていましたね。命のかかる仕事でもあるオートレーサーになるための訓練は厳しく、怒号は容赦なく、体重制限にひっかかると厳罰が!外出は月に1度!など普通の生活からは考えられない厳しさがありますね。
蛇姫は他にも厳しい学校ってどんなものがあるかと疑問に思ったので、今日はオートレース以外にどんなところで厳しい寮生活があるのかちょっと調べまとめてみました。
防衛大学校
自衛隊の幹部候補生、エリートを育てるための学校です。昔でいう士官学校にあたる場所です。ここを卒業することは自衛隊内での出世が約束されたようなものです。しかし人の上に立つということは、己に厳しくならなければならないといこと!ここを卒業するまでの4年間の訓練は過酷です。
まず防衛大は
お金をもらいながら学べます。衣服、食事、宿舎、学用品などすべて支給されます。しかしそれは税金から賄われているもので、将来国のために命をかける人間であるからこそ受け取ることができる!というわけなのです。
なので訓練は過酷、人の上に立つことの重みを叩き込まれます。
入学したら「お前たちはまだ税金泥棒だ」と言われるそうです。(そんなこと言われたら蛇姫その場でやめそう・・)
一日のスケジュール
6:00 起床 起床ラッパで一斉に起床。(鳴るまで起き上がってはいけない。)5分で片付け、着替えを済ませ、整列。この時一年生は起き上がったらすぐにドアを開いて「おはようございます!」と叫ばなければいけないらしい・・。
6:05 日朝点呼 朝の人員確認。男子は上半身裸で乾布摩擦。女子はTシャツ着用で乾布摩擦。冬であっても関係ない
6:10~6:30 清掃 主に一年生の仕事で、決まった手順通りにやらなければならない(2年生が見張ってる)髪の毛一本落としてはいけません。慣れるまでが大変です。
6:35~7:20 セルフサービスの食事。食事の内容はかなりしっかりしています。
8:10 国旗掲揚・朝礼 各寮ごとに行われるそうです。防衛大では寮のまとまりが強いそうで、文化祭などの対抗戦は寮ごとに行われるそう。
→その後、行進しながら学校へ向かう。行進は軍隊にとって大事なものですからその訓練も兼ねているそうです。
8:30~11:40 授業
国防の要にになるわけですから、勉強もかなり濃密
12:00 昼食 昼食は一斉に取るそうです。一年生で盛り付け、配膳を行い、それはそれはピシッと並べるそう。食事の間一年生は上級生に楽しい話題を提供するのもお仕事だそうです。(気が抜けないなあ)
13:15~17:15 授業
*1年生からすると、授業中が上級生の目もなく、一番気がぬける時間だそうです。(非戦闘地帯と言うそう)
17:30 国旗降下
授業が終わる~18:30 部活動
必ず運動部に所属しなければならない決まりがあるそうです。特に強いのは銃剣道部!さすが!
17:30~19:15 入浴など(一年生はいろいろな仕事があって入浴できる時間が5分未満になるそうです。)
19:45~22:20 自習時間
22:30 消灯 みんな疲れ切って死んだように寝るとのこと
*1年生の間は1年間帰省することができない!ホームシックにかかったらきつい。
*外出日はある。
*防衛大の制服を着ているときは電車内で座ってはいけない
*防衛大内では恋愛禁止!(外部の人ならOK
などなどのルールがあります。学年が上がるにつれ自分の時間も増えてきて、1・2年生にいろいろやらせることができるので楽になるそう・・。
防衛大では
1年生が石ころ
2年生が奴隷
3年生が人間
4年生が神
3年生になってやっと人間になれるんだそうです。
みなさんなら耐えられます?蛇姫はちょっと無理です。
宝塚音楽学校

現在の宝塚音楽学校
寮生活が厳しいというよりは、学校生活が厳しい場所として有名なのが宝塚音楽学校ですね。
宝塚歌劇団に入団するにはこの学校を卒業していなければならず、この学校に入学できなければそもそも宝塚に入ることができない、入学すらできずに宝塚の夢をあきらめる女の子たちが日本には毎年何千人と出てきます。(倍率が30倍)

募集ポスター
さて試験に受かって入学しても、またまた厳しい生活に耐えられなければ学校を卒業できません。
宝塚ではカリキュラムが2年間あり、1年生を予科生、
2年生を本科生と呼び、
予科生は本科生に絶対服従しなければなりません。
(宝塚では学年が絶対!)
宝塚ではこの予科生の1年間を乗り切ることがまずは最初の関門と言えるでしょう。
予科生の一日
朝7:00 ~ 8:30 掃除 それぞれ持ち場があり、一年間同じ場所を掃除し続けます。ここでも髪の毛1本、指紋一つ残さないよう掃除します。
*板の隙間にある埃も逃さずキャッチするために、綿棒用意
*髪の毛が落ちてたらすぐとれるよう、スカートの裏にガムテープを付けておく
*窓ガラスがきれいすぎて、窓ガラスにぶち当たって死ぬ鳥がよくいるそう
9:00~18:05 授業(昼休憩50分)ダンスや歌などをみっちり!
希望があれば、その後個人レッスンや高卒の資格を取るためのカリキュラムが受けられるそうです。
*予科生の間は廊下の真ん中を歩いてはいけない
*本科生や先生に扉を開けさせてはいけない
*一人が失敗したら連帯責任、みんなであやまりに行かなければならない。
*親会社である阪急電鉄に乗るときは一番後ろの車両で立って乗らなければならない。
*寮から学校に向かうまでの間は行進、しゃべってはいけない。
*学校に入るときは1礼
*寮に住む、または実家から通える者のみ寮に住まなくてよい。(一人暮らしはだめ)
*寮に住んでいる予科生は電子レンジを使うとき「チン!」と鳴らしてはいけない(らしい)
寮に住む予科生はなんだかんで寝るのが1時2時になったりするそうです。朝7時までには学校について掃除していないといけないので、予科生の間は授業中うとうとしてしまうことも多いそうです。
しかし宝塚で厳しいのは先輩で、先生方は比較的に優しいそうです。
女子の上下関係は複雑で、怖いですからね・・。
あれだけの素晴らしい舞台を作り上げるのはやはり厳しい厳しい訓練がなければならないということなのでしょう。
ベトナムでは?
ベトナムで厳しい集団生活を送らなければならない場所と言えば
軍隊
しかないと思います。
ベトナムにも徴兵制があるので一応、男子はある一定の年齢になったら2年間は行かなければならないことになっています。
しかし行く年齢はまちまちで、兵役免除の条件もいろいろあります。
例えば
・大学在学中は行かなくてもよい(大学生にならない場合は高卒や中卒で行きます。大学在学中に行く人もいますし、卒業後に行く人もいます)
・大学生になった人の兵役はけっこうゆるい→訓練以外は普通の生活と変わらないそうです。普通のアパートみたいな寮に住みながら、普通に本を読んだり、昼寝もできるそうです。
・一方中卒、高卒で入る兵役はかなりきつく、ご飯の中に虫が入ってる。腹筋、背筋、腕立て一日300回。野外訓練で一か月シャワーに入れない・・・。寝てるときに口にGが入った・・なーんてことが日常的。しかし2年間終えて帰ってきた子はなんとも逞しくなっています。
・お金を払えば行かなくてよい。(年間で30万、払えば行かなくてもOKです。しかしベトナムの平均月収は3万から4万程度なのでこれができるのはお金持ちの人だけ)
・2年の兵役が5年の民兵か選べる→2年間、休暇以外毎日訓練をするか、5年間で週1回の訓練で、特別な国の行事の警備にだけあたるか選べる。ただし5年間と長い。
・目が悪い人は行かなくてよい。(韓国ではあり得ない)
・男の一人っ子も行かなくてよい(跡継ぎのため)
・長男か次男どちらかが行けばよい
などの規定もあって行かずに済む人もたくさんいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
防衛大学校も宝塚も分野は違えど、その道のエリートである、最先端を行く人たちですよね。その道のトップを走るということはやはりどこかで人一倍厳しい訓練をしなければいけないということなのでしょう。入るときは覚悟を持っていきましょう!