ベトナムのローカルバス
ベトナムには電車がありません。(ホーチミンでは現在工事中ではあります。それから統一鉄道というハノイからサイゴンまで一直線につながる鉄道はあります。この鉄道を使った場合、ハノイからサイゴンまで二日かかります。)
なのでベトナムで自家用バイクがない、車がない、となると移動はバイクタクシーかバスを使うことになります。
このローカルバスは乗り心地は良くないですが、その安さは魅力的です。(まず市内だけの移動ならせいぜい50円~60円で済む。)
蛇姫も最初のころは恐ろしくて乗れずにいましたが、さすがに4年も経てば、ベトナム語や雰囲気にも慣れてくるので、時々使ってました。本日のブログではそのローカルバスで起こった事件をご紹介します。
ダナン→ホイアン
ベトナムに来て4年目のテト休暇のこと、蛇姫はベトナム世界遺産の街、ホイアン旧市街へ行くことにしました。

ホイアンの町はランタンと黄色い建物のコントラストが本当にかわいらしい
もうベトナム語もだいぶわかるし、できるだけ旅費は安く抑えたい・・
よっしゃ!ローカルバスでダナンからホイアンまで行ってみよう!!
っというわけで、蛇姫はホーチミンからダナンまで飛行機で行き、ダナンの空港からホイアン行きのバス停がある、ダナン大聖堂までタクシーで行きました。
バスを待っている間もひっきりなしにくる、タクシーの誘いもはねのけ、蛇姫は無事にバスに乗った・・。この時ほかにも外国人がたくさんいて、地元の人は3分の1ぐらい・・。うーん嫌な予感がする・・。
バス料金の徴収
ベトナムのバスには電子マネーなんてものはないから、バスの料金は料金の徴収係の人が一人一人に行先を聞いて、その分の料金を徴収しに来る。
この時ちょうど蛇姫は後ろの方にいて、様子をみながら料金を徴収しに来るのを待っていた。
さて、その様子を見ながら蛇姫は気が付いた・・
「この料金徴収人はベトナム人からは正規の料金を、外国人からは正規の料金の5倍ぐらいとってる。」
ダナンからホイアンまでバスで30分、料金にしたら8000ドン(40円)程度のはずだ。
しかし様子を見ていると徴収人はベトナム人からは8000ドン、外国人からは50000ドンを徴収している・・。(やく5.5倍)
何も知らない外国人はそのまま支払っている・・。
蛇姫は思った・・
「とりあえず自分のところに来て50000ドンと言われたら闘うか・・。」
そして徴収人は最後の最後で蛇姫のところへ来た
蛇姫:「Bao nhieu? (いくら)」
徴収人:「50000Ddong(五万ドンだよ」
蛇姫:「Tai sao? Em biet phi xe buyet la 8000dong (なんで、わたしバスの料金が8000ドンだって知ってるけど?」
徴収人:困った顔して、「Same same(同じ同じ)
蛇姫:「Dung noi doi! Dat qua!(うそつくな!高いぞ!」
っと大声で叫んだら徴収人困った顔して立ち去る。
周りの外国人ざわつく・・
蛇姫は前にいたベトナム人のおばちゃんに
蛇姫:「本当のところはいくらなんですか?」っと聞いた
ベトナム人のおばちゃん:「はははー」
笑ってごまかす・・
「ああ、これはベトナム人同士でかばいあっているな。」っとピンっときた。”(-“”-)”
ぼったくりに気が付いた観光客
蛇姫が大声で切れて料金を徴収されなかったため、周りの外国人が何かおかしいぞっと気が付き始めた。
ある人が「どういうことですか?」っと聞いてきたため蛇姫は
「バスの料金が50000ドンもするはずがない。普通高くても10000ドンだ。確かこのバスはホイアンまで8000ドンで行けるはずだ。」
さらにざわつく外国人・・お互いにいくら払ったか確認し始め、蛇姫以外がぼったくられていた・・。
ホイアン到着後
ホイアンに着いて、バスを降りたとき
アメリカ人バックパッカー:「ちょっとすみません、バスの料金っていくらなの?」
蛇姫:「8000ドンですよ。高くても1万ドンで行けるはずです。でもベトナム人の中には外国人から高く取ろうとする人もけっこういるんです。」
アメリカ人:「僕も高いと思ったんだ。ありがとう。」
ともかく正規の料金は払わないといけないので、まだ料金を払ってなかった蛇姫は徴収人に「はい、もってけば?」っともはや日本語で言う。
徴収人:困った顔して(いらないよ・・)と手を振る
それをいぶかしげに見ていた観光客の方々
蛇姫:「50000ドンは高すぎる。8000ドンが正しいです!」っと英語で叫ぶ。
徴収人をぐるっと囲み、冷たい目線を浴びせる観光客のみなさん・・
逃げる徴収人・・
あらっちょっと悪いことしたかな?
でもぼったくるなんてだめよおじさん・・
なぜぼったくりが起きる?
ベトナムの都会の方は昔よりなくなってきましたが、田舎の方では外国人から高く請求する人がけっこういます。
それは・・
1 昔ベトナムでは、ベトナム人料金と外国人料金があり、外国人からは高く取るのが当たり前だった。特に公共交通機関の場合、外国人はベトナム人の倍以上でした。なので、年配の方はその習慣をまだ引きずっている。
2 外国人はお金持ちだから少々高くとっても問題ないと思っている。確かにベトナム人の平均月収は3~4万、公務員の初任給に至っては7000円前後!まあ確かに外国人はお金持ちでしょうけども・・。だからとってだまし取ったらあかんやろ。
3 ベトナム戦争時に明日生きていられるかわからない。だから今日取れるものは取っとくという精神がまだ残っている。明日の10円より今日の1円を多くとる!
っとまあいろいろなことが考えられますが、いい加減にぼったくりから卒業しないと観光客が増えないぞ!っと言いたい。
最後に
これはダナンからホイアンに行くまでのローカルバスで起きたことです。ホーチミンでバスを使ったときはこういうことは一切起きませんでした。(そもそも外国人あんまり乗ってないし、ホーチミンの場、料金がバスに表示されているのでぼったくりはまず起きない。)おそらくダナンからホイアンに向かうバズは観光客がかなり多く、観光客相手にぼったくてもあまりばれないのでしょうし、気が付いたところでどうしようもないことが多いですし、人によっては、べつにそのぐらい・・と思うでしょう。蛇姫の場合ベトナム語がわかったので猛抗議することができ、相手もびっくりしてたじろいだのだと思います。今もあのおじさんは観光客からぼったくっているのか?少しは反省してやめたのかはわかりませんが、観光客の皆さんは、正規の料金をきちんと調べ、それ以上は断固して支払わないという姿勢を見せ、自分のお財布を守ってくださいね!
コメント
バスではないですが、タクシーでだまされそうになったことがあります。
旅行会社から乗っていい2つのタクシー会社を聞いていたので、そのうちの1つの会社のタクシーに戦争記念館から乗った時でした。発車してしばらくしてメーターを戻してないことに気が付きました。指摘しましたが、「OK,OK」としか言わないので、大声で「降りる!!」と言って降りました。しばらく歩いていくと、また運転手さんが寄ってきて「メーター、直したから」と言ってきましたが乗りませんでした。
物価が安く、大した金額ではないので、大声でわめいて悪かったかな?とも思いましたが、ズルをされると本当に嫌な気分になります”(-“”-)”チップとして多めに払うつもりでいたのに(>_<)
でも、同じタクシー会社でもホテル(シェラトンでした)や、日本の駐在員の御用達のレストランで呼んでもらったタクシーは丁寧でしたので、人によるんですかね?というかそれはそれで残念です"(-""-)"
すぐに気がついて何よりでした。残念ながらベトナムは親日ではあるんですが、日本人はお金持ちでお人好しというイメージがあって、ちょっと高めに言っても大丈夫と思ってる人もいます。もちろんいい人もいるのでこれは運に任せるしかないところです。最近はグラップタクシーができて、安全になってきたので既存のタクシー会社は火の車みたいです。だから余計に高く取ろうとする傾向があるみたいですね。