ベトナムのお正月 ~テトについて~




Chuc mung nam moi!(チュック ムン ナン モイ)

ベトナムのお正月はこの一言から始まります。

日本でもお正月は最も大切な行事の一つですが、ベトナム人にとってもお正月を祝うことは一年の中で一番大切なことです。今回のブログのトピックはベトナムのお正月「テト」についてです。

テトは旧暦のお正月でお祝いする。

日本のお正月は新暦の1月1日にお祝いしますね。ベトナムでは新暦のお正月はは学校や職場1日か2日お休みになる程度で、特にお祝いはしません、ベトナム人にとってのお正月とは旧暦の11日のことを指します。

2019年の旧正月は25日の火曜日です。(テトは毎年、日にちが変わる。)

旧正月の大晦日から三が日までが日本でいう松の内のようなものです。

公的には祝日は5日間と定められていますが、大学生だと1か月ぐらい、会社では1週間ぐらいが休みとなります。

蛇姫の勤めていた日本語学校ではテト期間、前後は2週間学校がお休みになりました。

なぜかというと学生はお金がない・・のでテト1週間前には学校に来なくなるし、テトが終わっても2週間ぐらいは学生の数もまばら・・(お正月ボケで帰ってこない。)職場の雰囲気もテト気分が抜けず、けだるーい感じになります。

テト前にしておくこと

テトはなんといってもベトナム年間行事最大イベントです。テトをいかに過ごすかで一年の運勢が決まるとみんな信じているので、テト前の準備にはものすごい労力と時間をかけます。(いつもの仕事もそのぐらいしてほしいものです・・。)

準備1 家の掃除

これは日本人でも同じですが、テトの前は家や職場を大掃除!とにかく一年の垢を払い落とします。大掃除は12月31日までにやっておき、松の内は掃除は極力しない。松の内中はごみを外に出してはいけないので、ごみがあるなら12月31日までに出しておきます。

準備2 花を飾る

日本人がお正月を迎えるときに松や竹を飾るように、ベトナム人は家に花を飾ります。南部では黄色い梅の花(Hoa mai)と菊の花(Hoa cuc)を、北部ではピンクの桃の花かさくらの花(Hoa Anh Dao)と菊の花飾ります。

南部で飾られるHoa Mai 梅の花です。日本とは違って黄色い色をしているのが特徴です。

お寺で飾られていたHoa Mai。お寺の雰囲気と合っていますね。

北部に行くと、色はピンクになります。こちらはハノイで撮ったものです。

テト前の町はには花市場(Cho Hoa)があらゆるところで開かれ、町全体が華やかになって本当に見ていて楽しい気分になります。また、歩行者天国などでは花の道が作られ、アオザイを着て撮影を楽しんでいるベトナム人の姿も見られますよ。

花の道でポーズを決めちゃう筆者と友人たち

花と大砲!

花市場にはいろんな花があります。見るだけで楽しい!

3 お年玉を準備する

日本と同様ベトナムでも子供たちにお年玉をあげる習慣があります。もしテト期間中にベトナム人の家に訪れることがあれば、赤い袋にいれて2万ドン程度(100円)でいいので、もっていってあげると喜ばれるでしょう。

4 新しい服を買っておく

テトの1日にはみんな新しい服を着て、新年を迎える習慣があります。新しい服はできるだけ明るい色、赤であれば最高です!テト期間中はできるだけ明るくてきれいな色の服を着て、華やかな雰囲気を身にまといましょう。

5 Banh Trung, Banh Tetを買っておく

日本にもおせち料理、お雑煮があるように、ベトナムにもテト期間中に食べる特別な料理が多々あります。その中でもBanh Trung、Banh Tet(バインチュン、バインテット)はとりわけ大事なもので、テト中は毎日これを食べるというのがベトナムの習慣です。

Banh Trungはもち米を固め、中に豚肉をいれてバナナの葉で包んで蒸したものです。

Banh Tetはもち米の中に・・なんとバナナを入れてそれをバナナの葉で包んで蒸したものです。(正直おいしくない)

おそらくテト中に食べる保存食という意味合いもあったのだろうと思います。バインチュンが固くなってきたら、フライパンに油を敷いて、両面を焼いてから、砂糖醤油につけて食べるとおいしいです。

6 必要なものがあったら、とにかくテト前に買っておく。または外国人は母国へ帰る。

ベトナムのお正月期間中、ベトナムの物流、流通、お店、すべてがストップします。大きいデパートやスーパーも最低三が日は休みのため、買い物もできません。日系のレストランも1週間は休みです。空いているのはコンビニぐらいです。(昔はコンビニすら空いてなかった。)なので、ベトナム人の友人のお宅に招かれない限り、外国人はこの期間を狙って母国に帰省することをお勧めします。それができないなら、ベトナム人のお宅に招かれるようお友達を作るか、1週間は生きていけるよう、食料や暇つぶしを準備しておくことです。

テト中にすることと注意

テトの過ごし方で一年の運勢が決まるという風にベトナム人は考えています。もしベトナム人のお宅に招かれて新年を過ごすことがあるなら、以下のことに注意しましょう。

1 テト中は縁起の悪いことは言わない

テト期間中には悪いことは言わない、いいことを言うというのが鉄則です。悪いこと(会社の業績が悪い、病気になった。)を言うと、運勢が下がるといわれているので、三が日は悪いことは言わないようにしましょう。

2 明るい色の服を着る

ベトナム人は普段から明るい色の服が好きですが、テト期間中はとくにその傾向が強いので、赤や黄色ピンクなどの明るい色を身に付けましょう。

3 ゴミを捨てない

テト中に外に物を出すと運気が下がると考えられているので、テト期間中はまちがってもごみを外に出したりしないようにしましょう。怒られますよ。

4 何を出されても飲んで食べよう(キャベジンの用意を)

テト期間中に外国人がうちに来ることは珍しくていいことである、今年はいいことがあるとされ、外国人は歓迎されます。うれしいことですが、テト期間中ベトナム人は一日中飲んで、食べて、お客さんにも出し手を繰り返します。お客さんになる外国人にはひっきりなしに料理とお酒をすすめてくるので、いつもおなかいっぱいで二日酔いのような状態になることもしばしば・・。しかしそこは仲良くなるため!たくさん食べて飲んで、一緒に歌って!キャベジンとウコンを用意して、テトをを乗り切りましょう。

その他テトの面白い習慣

・お店をやっている人の場合、新年の最初のお客さんが自分の干支(ベトナムにも干支があります。)と同じ場合、運気が上昇すると言われているので、一年の最初に誰が最初のお客さんになるかというのをあらかじめ決めてあります。もしお願いされたら、快く引き受けてあげましょう。

ちなみにベトナムの干支では、いのしし→豚 未→山羊という違いがあります。

・テト期間中は警察官も取り締まりを行いません。いつもは厳しい警察官ですが、テト期間中だけは少々のことも目をつむって許してくれます。だからと言って悪いことはしないでくださいね。

いかがでしたか?ベトナム人と仲良くなって、テトにうちに招かれると面白い経験ができると思います。しかし観光客の方はテト期間中に来ることは絶対におすすめしません。お店はやっていないし、観光地もたいがい閉まっています。さらにホテルもいつもの倍の値段をするのが当たり前なので、ベトナムを旅行しようと思ったら、テト期間にかぶっていないか確認してから行ってくださいね!

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